経口中絶薬、いわゆる、RU486はフランスで1980年開発され、1988年より発売されている薬、が本年2000年欧州連合(EU)11か国で解禁される。多くのEU加盟国で中絶反対の立場を取る、カトリック、右派勢力から、社民、左派陣営に権力の移譲が進んだことが間接的原因と考えられる。この薬は妊娠を維持する黄体ホルモンに拮抗する作用を持ち、妊娠49日以内であれば服用することにより自然流産と同じような経過をたどり、子宮収縮剤のプロスタグランディンを併用すれば100パーセント近く人工流産(中絶)が可能である。